複製リンクは、2 つの Sun StorEdge 6920 システム間の論理接続および物理接続で、データ複製を可能にするものです。複製リンクでは、一次ピアと二次ピアの間でデータが転送されます。このリンクではデータだけでなく、複製制御コマンドも転送されます。
データ複製には、ファイバチャネル (FC) ポートと Gigabit Ethernet ポートの両方を使用できます。両方のシステムで同じタイプのポートを有効にし、複製リンクを確立する必要があります。
注 : 同時に構成できる複製リンクは 2 つのみであり、それらの複製リンクはどちらも FC ポートまたは Gigabit Ethernet ポート上にある必要があります。ポートタイプを混在させることはできません。
データ複製に FC ポートを使用する場合は、それ以外の構成作業を実行する必要がありません。ただし、長距離運用のためのリモートサイトへの接続に使用する FC スイッチは構成し、ゾーン化方式を適用する必要があります。次の図を参照してください。
注 : システムは、長距離複製リンク経由でデータセンターの外部で移動するデータに対する組み込み認証または暗号化機能は提供していません。複数の Sun StorEdge 6920 システムを使用してリモート複製ストラテジを実施している顧客が、セキュリティ保護された専用線を複製するか、または暗号化および認証機能を備えたエッジデバイスを使用することを想定します。セキュリティを適切に設定するための支援は、Sun Professional Services に連絡してください。
長距離での運用についての詳細は、FC スイッチベンダーのマニュアルを参照してください。
Gigabit Ethernet ポートを使用する場合は、ポートを明示的に構成して複製リンクを作成する必要があります。複製リンクの構成は、「Gigabit Ethernet ポートの詳細」ページから「Gigabit Ethernet ポートの複製の有効化」ウィザードを実行して行います。詳細はデータ複製用ポートの有効化を参照してください。