マニュアルページ er_src.1
名前
er_src - インデックス行とインターリーブされたコンパイラコ メ
ント付きのソースまたは逆アセンブリの出力
形式
er_src [ -func | -{source,src} item tag | -disasm item tag |
-{cc,scc,dcc} com_spec | -outfile filename | -V ]
object
説明
er_src は、インデックス行およびコンパイラのコメントを含め た
ソースリスト、またはソースと逆アセンブリリストを生成するユー
ティリティーです。両者は、交互に配置した形式で生成されます。
デフォルトで、すべてのコメントが表示されます。
object は実行可能ファイルか共有オブジェクト、オブ ジェ ク ト
ファイル (.o)、Java の .class ファイルの名前です。
item は、関数、または実行可能ファイルまたは共有オブジェク ト
の 構 築に使用されるソースかオブジェクトファイルの名前です。
tag は、複数の関数が同じ名前を持つ場合、参照される item を決
定するために使用するインデックスです。このオプションは必須で
すが、関数を解決する必要がない場合は無視されます。
item は、function`file` の形式で指定できます。この指定が行わ
れた場合は、指定されたファイルのソースコンテキスト内の指定さ
れた関数のソースまたは逆アセンブリが使用されます。ソースコン
テ キ スト、およびインデックス行とコンパイラのコメント付きの
ソースおよび逆アセンブリの注釈については、 er_print(1) の マ
ニュアルページを参照してください。
特殊な item、tag、および all -1 は、オブジェクト内のすべての
関数についてソースまたは逆アセンブリを生成するよう指示する目
的に使用します。実行可能ファイルおよび共有オブジェクトに関す
る、こうしたレポート出力は非常に大きくなる可能性があることに
注意してください。
er_src で使用できるオプションを以下に示します。
-func
指定されたオブジェクトのすべての関数を一覧表示します。
-{source,src}
指定された item の注釈付きソースを表示します。
-disasm
リスト中に逆アセンブリを含みます。デフォルトのリスト は
逆 アセンブリを含みません。ソースがない場合は、インデッ
クス行およびコンパイラのコメントなしで逆アセンブリの リ
ストが生成されます。
-func、-source、および -disasm のどれも指定されなかった場 合
は、デフォルトで -source all -1 object になります。
-{cc,scc,dcc} com_spec
コンパイラコメントクラスが表示できるように定義しま す。
com_spec はコロンで区切られるクラスのリストです。これら
のクラスの詳細については、 er_print(1) のマニュアルペー
ジ を参照してください。er_print 中の dcc コマンドで使用
できる追加フィールドは、16 進数の命令の表示を指定し、イ
ン タリーブされたソースを制御するために com_spec で使用
することができます。-cc オプションは、すべてのデフォ ル
ト 設定を無効にします (以下のデフォルトを参照してくださ
い)。
-outfile filename
filename を出力用に開きます。filename がダッシュ(-) の
場合、出力は stdout に書き出されます。
-V er_src の現在のリリースのバージョンを出力します。
デフォルト
er_src は、.er.rc という名前のデフォルトファイルからのコンパ
イラコメントクラスを表示するために、デフォルトの設定を読み取
ります。まずシステム規模のデフォルトファイルが読み取られ、続
いてユーザーのホームディレクトリのデフォルトファイル (存在す
る場合)、現在のディレクトリのデフォルトファイル (存在する 場
合 ) の順に読み取られます。 -cc、-scc、-dcc オプションのどれ
かが指定されている場合、その指定は、コンパイラの注釈クラスの
デフォルトの設定に優先します。
注: アナライザ、er_print および er_src のデフォルト の
設 定は、同じ .er.rc ファイルを使用して行われます。こ
のためアナライザの「データ表示方法の設定」ダイアロ グ
で 変更を保存するか、エディタを使用して .er.rc ファイ
ルを変更すると、er_src の出力もその影響を受けすること
が あ り ま す。 er_src は、自身が処理したユーザーの
.er.rc ファイル名を stderr に出力します。
デフォルトファイルやそのプロ セ ス の 詳 細 に つ い て は、
er_print(1) のマニュアルページを参照してください。
関連項目
er_print(1)、および
『プログラムのパフォーマンス解析』