マニュアルページ fpversion.1




名前

     fpversion - システムの CPU および FPU に関する情報の出力


形式

     fpversion [ -foption ]


機能説明

     fpversion は、システム CPU と利用可能なすべての浮動 小 数 点
     ハードウェアに関する情報を標準出力に書き込みます。 fpversion
      は、SPARC プラットフォームでのみ使用できます。

     引数なしで起動すると、「CPU のタイプとクロックレートの 近 似
     値」、「FPU のタイプ」、「見かけのマスク番号とクロックレート
     の近似値」、「最高のパフォーマンスが得られる、SPARC ABI 準拠
     の浮動小数点コード生成オプション」のうちのいくつかの項目が表
     示されます。表示される項目はシステムと利用可能な浮動小 数 点
     ハードウェアによって異なります。クロックレートは、ループ内で
     命令を実行し、 getrusage(2) で計時をすることで求められ る た
     め、このコマンドを実行するたびに値が少しずつ変化することがあ
     ります。


オプション

     -foption    特定のシステムの、最も高速な SPARC ABI 準拠の 浮
                 動小数点コード生成オプションを出力します。このオ
                 プションは、プログラムをコンパイルするシェルスク
                 リプトやメークファイルで使用するように意図されて
                 いますが、その出力の先頭に +" が含まれないことに
                 注意してください。


使用例

     demo% fpversion
      A SPARC-based CPU is available.
      Kernel says CPU's clock rate is 1062.0 MHz.
      Kernel says main memory's clock rate is 177.0 MHz.

      Sun-4 floating-point controller version 0 found.
      An UltraSPARC chip is available.

      Use "-xtarget=ultra3i -xcache=64/32/4:1024/64/4" code-generation option.

      Hostid = 0x83270XXX.

     demo% fpversion -foption
     xtarget=ultra3i -xcache=64/32/4:1024/64/4

     コンパイラのコマンド行で fpversion を使用してください。

       cc -`fpversion -foption` any.c

     は以下に対応します。

       cc -xtarget=ultra2i -xcache=16/32/1:2048/64/1 any.c


注意事項

     UltraSPARC プラットフォームでは、最も高速な SPARC ABI 準拠の
     浮動小数点コード生成オプションが、使用中のハードウェアの最大
     の性能を引き出すわけではありません。SPARC ABI に準拠する必要
     が な い 場 合 は、 32  ビットモードではコード生成オプション
     -xtarget=native を、62 ビットモードでは -xtarget=native64 を
     使 用して、存在する SPARC ハードウェアをより有効に活用するこ
     とをお勧めします。