マニュアルページ aint.3m




名前

     aint, anint, irint, nint - 浮動小数点形式または整数形式の 整
     数値への丸め


形式

     cc [ flag ... ] file ...  -lsunmath -lm [ library ... ]

     #include <sunmath.h>

     double aint(double x);

     double anint(double x);

     int irint(double x);

     int nint(double x);


機能説明

     aint() および anint() は、倍精度の値を double 形式の整数値に
     変 換します。この 2 つは、引数が整数的でないときの結果が異な
     ります。この場合の「整数的」とは数学的整数の値を指しますが、
     値 が大きすぎて特定のコンピュータの int 形式に納まらない場合
     があります。ある特定の浮動小数点形式においては、十分に大きな
     値 はすべて整数的です。 IEEE 倍精度形式の場合、>= 2**52 を満
     たす値がすべて整数的です。ゼロ、無限大、シグナルを発生しない
     NaN  に ついては、上記の関数は、これらの値を整数的とみなしま
     す。そのとき、引数の符号は常に保持されます。

     aint() は、 x と 0 の間で x に最も近い整数値を返します。この
     関 数は、 IEEE のゼロ方向丸め、および FORTRAN の一般組み込み
     関数 aint に相当します。

     anint() は、 x に最も近い整数値を返します。ただし例 外 と し
     て、 ちょ うど中間にある値は絶対値が大きい方の整数値に丸めま
     す。この関数は、FORTRAN の一般組み込み関数 anint に相当し ま
     す。

     irint() は、現在の IEEE 丸め方向に従って x を int に変換しま
     す。

     nint() は、 x を int に変換し、最も近い整数値に丸めます。 た
     だし例外として、ちょうど中間にある値は絶対値の大きい方の整数
     値に丸めます。この関数は、FORTRAN の一般組み込み関数 nint に
     相当します。


関連項目

     floor(3M)