マニュアルページ fesetprec.3m
名前
fesetprec, fegetprec - 浮動小数点丸め精度モードの制御
形式
cc [ flag ... ] file ... -R/opt/SUNWspro/lib
-L/opt/SUNWspro/lib -lm9x [ library ... ]
#include <fenv.h>
int fesetprec(int prec);
int fegetprec(void);
機能説明
IEEE 754 規格は、常に拡張倍精度形式で中間結果を宛先に配送 す
るシステムに対して、丸め精度モードを定義します。このように定
義されたモードにより、このようなシステムでも 1 つの丸めだ け
で (アンダーフローやオーバフローせずに) 正しく丸められた単精
度および倍精度の結果を提供できます。
fesetprec(prec) は、現在の丸め精度を prec で指定した精度に設
定します。prec で指定する精度は、次の値 (<fenv.h> に定義され
ている) の 1 つでなければなりません。
FE_FLTPREC 単精度に丸める
FE_DBLPREC 倍精度に丸める
FE_LDBLPREC 拡張倍精度に丸める
デフォルトの精度は FE_LDBLPREC です (-fprecision コンパイ ラ
フラグで変更していない限り)。
fegetprec() は、現在の丸め精度を戻します。
戻り値
fesetprec は、要求した丸めモードが確立された場合にはゼロ以外
の値を戻し、そうでない場合はゼロを戻します。
属性
次の属性については、 attributes(5) を参照してください。
_________________________________________
| 属性タイプ | 属性値 |
|_____________________|__________________|
| アーキテクチャ | Intel (次を参照)|
| 使用条件 | SPROm9xs |
| インタフェース安定性| 安定 (次を参照) |
| MT レベル | MT-安全 |
|_____________________|__________________|
SPARC プロセッサはそれぞれの浮動小数点命令で決められている単
精度または倍精度の形式で中間結果を宛先に提供するため、これら
の関数は SPARC システムでは利用できません。
関連項目
fegetenv(3M), fesetround(3M), attributes(5)
『 数値計算ガイド』
注意事項
「形式」で示しているように、cc で libm9x とリンクするため に
は、コマンド行で次のように指定することを推奨します。
-Rinstall-path/lib -Linstall-path/lib -lm9x
install-path には、コンパイラがインストールされている場所 を
指 定します (デフォルトでは、/opt/SUNWspro)。libm9x とリンク
する方法についての詳細は、『数値計算ガイド』を参照してくださ
い。